2018年01月28日 お知らせ

<マドリード米粉週間>スタート 日スペイン友好関係樹立150周年記念事業として「セリアック病等患者団体とクッキング教室」

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スペインでプロモーション活動を展開している「NPO法人国内産米粉促進ネットワーク」は27日、マドリード市内の「マドリード・セリアック病およびグルテン過敏症協会」で「KOMEKOクッキング教室」を開きました。会員30人余りが参加、スペイン人になじみのチュロスとチョコラテ、発芽玄米入りパスタとベシャメルソースを使ったグラタンなどの調理実演を見ながら試食しました。
料理教室は、同法人が取り組む「マドリード米粉週間」の一環で開いたもので、同協会が会場設定も含め全面支援しました。同協会会員は、マドリード州内で家族も含めて9,000人余り。事務局長のマリアドローリス氏は「最近は成人になってからセリアック病を発症するケースが多くなっている」と、説明していました。今回は、呼びかけに答えた会員家族30人が参加しました。

 


 

開会のあいさつで同法人の萩田敏副理事長は「米粉はグルテンを含まず、セリアック病やグルテンアレルギーに悩んでいる人たちには、きわめて有効な食材です。この料理教室が、患者の皆様や家族の方々に有益なものとなることを願っています」と述べました。

 

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実演・試食では、日常的にスペインで食べられている料理の中で小麦を日本産米粉に置き換えて調理する、としてチュロスとチョコラテなどを選びました。チュロスは、小麦を原料としていることから食べられない会員は多いとされています。チュロスの主原料もつけて食べるチョコラテのとろみもすべて日本産米粉でグルテンフリー、実演した萩田副理事長は「チュロスは日本ではなじみがない。家庭での作り方をアドバイスしてください」としながら、参加者から砂糖の有無などを聞き完成させていました。
日本の米粉を初めて見る人がほとんどでしたが、親子で参加した女性は「普段食べているチュロスと遜色ない味と食感だ。油分が少なくアレルギーのある子供に向いている」と、高く評価していました。
試食後の意見交換では、「(日本産米粉は)どこで手に入るのか」「国内で売られているグルテンフリー食品には(EUの)認証マークがついているが、日本産はどうなのか」、日本での売値とスペインで想定される価格――と、流通、価格、認証表示など輸出にあたって課題とされる項目が相次ぎました。
参加した同市内のクリステーナさん(48)は、「スペイン産米粉に比べきめ細かで、グラタンの味もまろやかで素晴らしかった。レストランに入っても、いつも食材を気にしながら食べている。値段のこともあるが、手に入れることができるなら。ぜひ買いたい」と、話していました。
また、マリアドローリス事務局長も「粉の細かさには驚いた。グラタンに入っていたパスタも崩れずにしっとりとしていた。日本産には安全というイメージがあり、患者団体としても手に入れるようになれば、会員に薦めたい」と、話していました。

 

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なお、「マドリード米粉週間」は、日スペイン友好関係樹立150周年記念事業として在スペイン日本大使館から承認され、記念ロゴマーク入りのPR資材などが提供されました。また、農水省からスペインに視察に訪れていた政策統括官付穀物貿易企画室の小川英伸課長補佐と坂本陽佳氏、日本大使館の青木勝弘書記官も参加、終了後に出席者と意見を交換していました。

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