東日本大震災炊き出しボランティア 中国リス提供のお好み焼き  大好評

 CAP.Nの団体正会員で日常お世話になっている日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)の神奈川事業本部は、3月11日の東日本大震災を受けて、石巻市のNPO法人フェアートレードと提携してボランティア活動を続けております。8月6日(土)には、石巻市を対象にした9回目のボランティアに参加してきました。

 

 マイクロバスとトラックで25名が前日の5日夜10時30分横浜を出発、翌日6日現地で東北復興本部と東京本部の17名と合流、総勢42名が石巻市大門町で炊き出しと救援物資を配布しました。9時に大門町千葉家に到着、炊き出し準備開始、11時炊き出し、救援物資配布開始、正午にはギターと二胡の生演奏をかわきりにお祭り開始、午後2時30分には終了、片付けをして3時頃に現地を出発、横浜駅に夜11時着という、まさに0泊2日の弾丸ツアーでした。

 

 現地石巻市大門町周辺は、道路沿いの瓦礫が取り除かれ、今回の訪問にして初めて回復に向かい始めているように感じたが、避難所から半壊の家屋に帰り住んだ人々は、生活用品が流され、近くにはお店もなく、不自由な生活を強いられております。

 

 そんな中、炊き出しを実施し支援物資のお持ち帰りコーナーを設けました。炊き出しメニューは、“お好み焼き”“焼き鳥”、“じゃがバタ”、焼きそばなど、お祭り向きメニュー。暑い中、男性陣が玉のような汗を流しながら炭火で焼き上げ、用意された料理はほぼ3時間で完食。なかでも特記すべきは、CAP.Nの賛助会員で常日頃から大変ご支援頂いている株式会社中国リス食品販売さんより提供して頂いたお好み焼きミックス、ソース、スライスハムなどの食材による“お好み焼き”には長い行列ができ、大人気メニューでした。

 

 今回は夏祭りで元気になりたいという現地の希望で、子供たちにはスイカ割り、ようようすくい、かき氷も用意され、大人には生ビールと酎ハイも提供しました。ギターと二胡による生演奏のなか、集まった被災者は久しぶりのアルコールを楽しみ、歌ったり踊り出す人も続出し和やかで楽しいイベントになりました。この日集まった被災者は200人程度で、多くの方から感謝されました。

 

 横浜からトラックで持ち込んだ、支援物資コーナーにも大勢が並び、古着、おむつ、タオル、タオルケット、おもちゃ、学用品、消毒薬、洗剤、食器、お菓子、缶詰、野菜などがあっという間に無くなりました。炊き出し準備から後かたづけを終えた3時まで、わずか6時間あっと言う間の滞在でしたが、被災者から喜ばれながらも現地の悲惨な状況をこの目で確認することが出来ました。

 

 今後、国や行政の対応が望まれると同時に、ボランティア支援も長期的に必要であることが分かりました。ワーカーズコーポでは、今後は1月に1回程度現地に出かけて支援物資を届け、炊き出しも続けながらも、被災者向け職業訓練も準備されつつあり、現地に適した仕事を起こすことへの支援の在り方が思考されています。

 

 CAP.Nでも、当ネットワークの特徴を活かした物心両面での被災地支援、中でも被災地における米粉関連事業起こしのお手伝いができないものかと考えております。会員の皆様のお知恵とお力をお借り致したくご支援の程よろしくお願い申しあげます。

 

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