Healthy Column

食べて100才まで元気に!

そら と だいち の健康玉手箱

稲を育てる妖精の
そらだいち
健康情報をお届けすることになりました。
そら は、4千年も稲を育てている超ベテラン。
だいち は、まだ100年の新米です。
経験豊富なそらに
だいち は、いろいろ教えてもらってます。

稲を育てる妖精の
 そらだいち
健康情報をお届けすることになりました。
     そら は、4千年も稲を育てている超ベテラン。
だいち は、まだ100年の新米です。
経験豊富なそらに
だいち は、いろいろ教えてもらってます。

伝承医学が認めるお米の力

(お米はスーパーフードだったの巻 その2)

数千年の歴史が認めたスーパーフード 

〇だいち

お米は昔から、人の健康にいい食べ物って言われてるね。

〇そら

漢方薬膳の食材としても取り上げられている。

〇だいち

アーユルヴェーダっていうインドの伝承医学でも、
数千年前から認められてるんでしょ。
アーユルヴェーダは、直訳すると「生命の科学」だったよね。
もっと詳しく教えてよ。

〇そら

了解!

そもそもアーユルヴェーダでは、全ての生命は、
「プラーナ」によって生かされてるって説明してる。
私ら妖精も「プラーナ」によって
この地球に住んでいられるのね。

〇だいち

プラーナは、生命エネルギー。
すべての生命の原動力だね。
東洋医学では「気」と呼ぶのかな。

〇そら

人は、呼吸や食べ物からプラーナを取り入れます。
そして、一番プラーナを提供してくれるのは太陽よ。

〇だいち

それはよくわかる。妖精にも太陽の光は大切だもの。

〇そら

太陽の光を浴びて育つ植物はプラーナが高い。
だから、旬の野菜を食べている人間は健康的よ。

〇だいち

長い時間、太陽の光を浴びて育つお米も、とてもプラーナが高いよ。

〇そら

そのとおり!

太陽を浴びた植物は元気の素

〇そら

プラーナのほかに、
人に不可欠なエネルギーとして
「オージャス」があります。
「オージャス」は、「プラーナ」よりもっと物質的なもの。
食べ物などを消化した時に生まれるエネルギーです。

〇だいち

「オージャス」は、たしか、生命素とか活力素って言うんだったね。

〇そら

オージャスが減ると肌が乾燥したり、やる気がなくなったり、
ひどく減ったら病気になるの。
そもそも、心臓を動かしているのもオージャスよ。

〇だいち

オージャスがなくなった人は、命がなくなるってことだね。

〇そら

オージャスが増えれば、心が安定し
愛情深くなって平和を愛するハッピーな人になるわ!

〇だいち

オージャスはどうやって増やすの?

〇そら

プラーナを多く含んだ食べ物を食べることよ。

〇だいち

太陽の光をたくさん浴びた旬の野菜だね。
特にお米は、育つのに時間がかかるから
それだけ太陽を浴びる時間も長い!

〇そら

出来立て、炊き立ても大切なポイント。
火をとおして色合いが濃くなったり、 
甘みが増したり、味が濃くなるタイミングは
プラーナが開いている状態。 
そのときに食べると 
高いエネルギーが得られて
体の組織へ変換されやすくなり
オージャスになりやすいの。

〇だいち

つまり、消化がものすごく大切だってことだね。

〇そら

オージャスは、
完全に消化されたときに
たっぷり豊富に体内で作られる。
だから食事中は、落ち着いた楽しい気分で
よく噛んで唾液と食べ物をよく混ぜて食べることも大切。

〇だいち

どんなにいい食べ物でも、食べ過ぎは禁物だね。

〇そら

緊張している時、怒っている時に食べるのもNG。
とても消化しにくくオージャスもできないの。

〇だいち

だいたい健康的な人は、よく噛んで腹八分の量を食べてるね。

生命力アップの最強ライフスタイル

〇そら

そもそも、
食べ物から豊富なオージャスができるまでには、
様々な消化の段階を経て、
通常は35日間かかるの。

〇だいち

けっこうかかるんだー。

〇そら

でも、
炊き立てのご飯を食べると
1~2日でオージャスになるという説もある。

〇だいち

やっぱりお米は、たいしたもんだ!
もともとプラーナがたっぷりだから
炊き立てなら最強なるんだね。

〇そら

炊き立てのご飯が甘い香りがするのは、
プラーナが高い証拠でもあるの。
人は、その香りをかぐだけでも癒されのよ。

〇だいち

それもすごいね。

逆に、オージャスになりにくい食べ物ってあるの?

〇そら

古くなったもの、レトルト、冷凍、缶詰、添加物が多いものなどは消化に負担がかかるのでオージャスになりにくいわ。
調理してから時間がたったものも、時間が経つほどプラーナが減る。
作ってから3時間以内のものを食べるのが理想ね。

〇だいち

忙しい人間たちにはハードル高そう。

〇そら

毎食は大変だったら、食事の中でどれか1品でも
旬のものとか新鮮なものを付け足したらいいのよ。

それから、食べ物だけじゃなくて
オージャスを減らす行為っていうのもある。
怒りや恐怖心を持つこと、寝不足、食べ過ぎ、早食い、自然と離れること。

〇だいち

最近の人間たちは、自然から離れてるんじゃない?
自然と触れることも大切だよね。

〇そら

私ら妖精が住めるような
オーガニック農場に遊びに来るといいわ。

〇だいち

イベントに参加して楽しんでもらいたいね。

参考資料

・「毒を出す食ためる食」蓮村誠(著)(PHP文庫)

・全米ヨガ連盟認定校「ファーストシップ」のアーユルヴェーダ・アドヴァンスの授業資料

・「インドの生命科学 アーユルヴェーダ」 上馬場和夫・西川真知子(著)(農文協)

・「入門アーユルヴェーダ」 幡井勉・児玉和夫・高橋澄子・足立卓郎・中川和也(著)(平河出版社)

・「科学の名著 第Ⅱ期 1 インド医学概論 : チャラカ・サンヒター Kindle版」矢野道雄 (編集・翻訳)(朝日出版社)

・「はじめての漢方ライフ 薬膳レシピ&食材べんり帳」薬日本堂(監修)(主婦の友社)

     
執筆者プロフィール
NPO法人国内産米粉促進ネットワーク常任理事
NPO法人農都会議理事
トル―・エコライフ株式会社代表取締役
健康・環境ライター、ヨガインストラクター、食剤師

環境や健康ジャンルの雑誌記事などを20年以上担当。
小麦粉製品を長年食べ続けて体調を崩した経験から
米食中心の食事スタイルを心掛けている。

フリーライター
中村いづみ