いろいろな食の楽しみ方を紹介する農園を開いて
私は横浜で「よこはまあさひブルーベリーの森」という観光農園を経営しています。夏季限定の農園ですが摘み取り体験だけではなく、いろいろな食体験も出来るように工夫し、食育にも力を入れております。園に畑カフェ旬果という休憩スペースを併設し、ブルーベリーを使用した加工品の提供や料理教室も行っています。そのカフェの目玉商品が米粉を使用した農園ピザです。
そもそも、私は(財)ベターホーム協会というところで料理に関する仕事をしておりました。その仕事のなかで食に関していろいろと疑問に思うところがあり、10年前に自身で食を創造したくなり、農業を始めた次第です。最初は生産することだけで満足していましたが、できれば自分の経験が生かせる料理でも農や食を表現したくなりカフェも経営することにしました。農園カフェに似合う目玉料理を探していた時にちょうど米粉を使用したパンが話題になりつつあることを知り、5年前に研究し始めました。その当時は米粉パンのレシピはほとんどありませんし、自身も食べたこともありませんでした。最初は水加減やこね方が難しく硬いパンになってしまったりと試行錯誤を繰り返してやっと商品化出来ました。米粉ピザには農園で採れる野菜をトッピングし4種類の味を紹介、米粉かぼちゃパンと米粉クッキーは農協の直売所で販売も行い、多くの方に米粉の様々な食感と味を知っていただけました。
料理教室で大好評の米粉ピザ
最初は販売だけでしたが、めずらしいことをやっているおうりということで旭区から米粉ピザの料理教室開催の依頼がありました。もともと料理教室の運営を仕事としておりましたので、がぜんやる気になり、でも教えるには簡単に誰でも出来るようにしたいと、手が汚れず発酵も簡単な米粉ピザができる方法を開発しました。その教室をきっかけに出張料理教室も行いましたし、畑カフェでも教室を行うようになりました。大人から子供までいままで誰も失敗せずに米粉ピザ独特のもちもち食感を体験していただいております。トッピングのトマトも教室中に畑から収穫できるのも農家ができる食育だなと思っております。
最近はテレビ、雑誌、新聞に園のことが紹介されるようになりました。そのときには必ずブルーベリーと同じぐらい米粉ピザをアピールしていますが大好評です。今後もいろいろなおいしいもの作りに努力していきたいと思っておりますので、横浜にお越しの際にはぜひお立ち寄りください。心よりお待ち申し上げております。
よこはまあさひブルーベリーの森
畑カフェ旬果 (毎年7月中旬~9月中旬に営業)
横浜市旭区川島町1648-3
ホームページ http://www.a-mori.com/