2016年12月01日 お知らせ
全国米粉料理レシピコンテスト2016九州地区大会結果
地区グランプリは森山美樹さん
「全国米粉料理レシピコンテスト2016」(農林水産省主催)の九州地区決勝大会が10月8日、熊本市の専修学校常盤学院で開かれました。審査の結果、最優秀賞のグランプリは熊本市の会社員・森山美樹さんが考案した「米粉の三重奏♪カレーコロッケ」が受賞し、11月5日に東京で開かれる全国決勝大会への出場を決めました。
開会式で島田理事長は「九州は地震や豪雨など災害が続き、開催が危ぶまれたが、逆にこういう時こそ励ましの意味からも開催してほしい、との声があり、主催者である農林水産省のご判断もあり、開催することになった。全国5地区で決勝大会を開いており、九州は最後になる。最近は各種米粉コンテストにおいて、その作品がすぐにホテルや外食産業で使えるほど商品化率が高くなってきた。きょうは日頃鍛えた技を存分に発揮していただきたい」とあいさつしました。
同地区決勝大会には「主食」「主菜・副菜」「デザート」の3部門に82点の応募があり、書類審査で選ばれた15人が会場で自ら調理し、試食したホテル料理長ら審査員に作品をアピールしました。
審査の結果、森山さんの作品が最高位のグランプリに。これに次ぐ準グランプリには、熊本市の主婦・大津家熱子さん(63)の「米粉でポップオーバー豆サラダ」、熊本県菊陽町の専門学校生・島津美希さん(19)の「ちょこめのプディング」が選ばれました。これら3点が11月5日に東京・中央区の製粉会館で開かれる全国決勝大会に地区代表として出場することになりました。
試食審査も無事終わり、審査会議を待つ間、皆さんが調理実技で作った作品を囲み、全員で試食を行いました。レシピをどのような思いを込めて制作したか、そして調理に際してどのような創意工夫がなされたかなど、全国大会ならではのチャンスを活かし、皆さんから活発な意見の交換がもたらされました。
表彰式開催にあたり、主催者である農林水産省からの挨拶がありました。
審査員講評では、相藤春陽さんが「震災の時には米粉を離乳食として配った。米粉は洗わなくても使えるので非常食として使える。家庭にも米粉を置くためにもレシピをさらに広げてほしい。きょうは楽しく審査をさせていただいいた」と述べ、また、川口朋子さんは「熊本県内に44名いる米粉インストラクターの一員として、米粉を使ったパンやケーキを作っている。食べる人のことを考えたり、名前の由来などを考えて作ると、もっと素晴らしい料理になる」とそれぞれ期待を述べました。
審査委員長の宮本良二阿蘇熊本空港ホテルエミナース総料理長は「年々レベルが上がってきている。アイデアが豊富でいい作品が多かった。昨年の全国大会では九州からグランプリが出たが、今年もぜひグランプリをとってほしい。米粉は水さえあればそのままで離乳食ができる。お年寄りには重湯として食べていただけるので、震災の時には大変助かった。この先、米粉をもっともっと普及するために、皆さんも一生懸命取り組んでいただきたい」と激励しました。
グランプリを受賞した森山さんは「仕事柄(製粉会社勤務)、米粉レシピを考えている。この受賞を機に、アレルギーのある人たちのためにも米粉の普及にさらに頑張っていきたい」と決意を述べました。
なお、グランプリ、準グランプリ以外の表彰作品は下記の通り。
◇優秀賞・外食向け=赤井純一郎(福岡県太刀洗町)「米粉が包む鯛のハーモニー」
◇優秀賞・給食向け=稲田直子(熊本市)「キーマカレーのミルフィーユ」
◇優秀賞・家庭向け=井ケ田夏鈴(熊本市)「ふんわりさわやかプチブッセ」
◇特別賞・グルテンを含まない=伊勢田弘太郎(熊本市)「アレルギーフリープレート」
◇特別賞・地元産品活用=岩下和美(熊本県苓北町)「アオサの香り揚
げ」
○敢闘賞=谷口恭平(鹿児島市)「ピザっともっちりパン」・福田信子
(熊本県宇城市)「米粉スープ麺」・竹ノ内幸恵(鹿児島県霧島市)「ラ
イス麺のロール巻き」・木村洋子(熊本市)「米粉でもっちりトマトク
レープ」・福岡幸四郎(熊本県八代市)「米粉のフルーツケーキ」・山本
知美(福岡県福津市)「米粉の抹茶ダッチベイビー」・藤島将輝(熊本
市)「新食感!米粉のヌガーグラッセ」