2021年08月25日 お知らせ

「食×スポーツ」渡邊昌先生と室伏スポーツ庁長官の対談

「食×スポーツ」渡邊昌先生と室伏スポーツ庁長官の対談

室伏広治長官は、「食とスポーツ」をテーマに、一般社団法人メディカルライス協会理事長・医学博士の渡邊昌先生と対談を行いました。渡邊先生は食と運動の重要性を経験し、玄米を中心に米の研究に取り組んでいます。「食とスポーツ」が、私たちの健康に何をもたらすのか、対談を行いましたので新着情報としてお届けいたします。


対談内容は次のテーマを基にお話しを進行しております。

【医者の不養生「食と運動の重要性」気づきは自身の糖尿病がきっかけ】

【米食や運動が自己免疫力を高める】

【医療費抑制の鍵は予防医学】

【効果的な米食の取り方、最高の組み合わせは?】

【80歳 私の健康の秘訣は「ながら運動」を習慣に】

この対談の中で以下の対談内容が特に今日の新型コロナ感染状況に対して、近未来可能性のある内容ですので記したいと思います。

室伏

小さいころに見た科学の本で覚えているのが、日本人の腸は長く、便の質も欧米人と違っていること。その理由が、穀物中心の生活であることが書いてあったんです。白米や玄米を食べると、腸の構造や環境が変わってくるのですか。

渡邊

はい。日本人の腸は9mくらいありまして、欧米人より2mほど長いといわれています。ここ数年、腸内細菌の研究をしていますが、玄米を食べている人は特有の腸内細菌の割合が増えています。腸管免疫やどの粘膜の免疫に関わるIgA(免疫グロブリンA)という物質がありますが、例えば、海藻を消化できる腸をもつのは日本人だけといわれているように、腸内のIgAにも食事が影響していて、米を食べる人にはIgAが多いんです。

(途中省略)

室伏

コロナ禍でも自己免疫をあげる効果があるのですか。

渡邊

はい。玄米の研究を進めるなかで、昨年、米の消費量と新型コロナウィルスの罹患率には、きれいな負の相関関係があることがわかったんです。米の消費量の多い国ほど、人口当たり感染者の数が少ない。主に小麦を食べる欧米諸国には感染者が多く、日本を含むアジア各国は少ないんですね。また、ベトナムやミャンマーのように、一人当たり年間200㎏以上米を消費する国は、年間60~70㎏の日本や韓国よりも罹患率が低くなっています。

室伏

それは興味深い統計ですね。

渡邊

昨年の12月くらいからは、日本でも新型コロナウィルスの感染者数が大きく増えてきました。残念ながら、それに伴って、死者や重傷者数も増えています。それでも、相関関係は変わらずあるのです。まだ、エビデンスのはっきりした話ではないのですが、米や玄米が、コロナの収束に役立つ日が来ることを願い、研究を続けていこうと思っています。

以上対談内容の一部を抜粋いたしましたが、対談内容詳細は下記の部分をクリックしてご覧ください。

対談内容前半

対談内容後半

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