2015年03月10日 お知らせ
全国決勝大会結果発表
♣全国決勝大会結果発表!!
2代目「米粉の名人」に石井ゆかさん(東京・江戸川区)
2代目「米粉の名人」に東京・江戸川区の石井ゆかさん(47)が輝きました。石井さんの作品「ホタテ貝柱と彩り野菜の黒米粉キッシュ」が「米粉の名人」料理グランプリ2014-第2回全国米粉料理コンテストの全国決勝大会(主催=NPO法人国内産米粉促進ネットワーク)で全国グランプリを獲得しました。
同決勝大会は、3月8日、東京・中央区の製粉会館で開かれました。全国6地区の決勝大会で選出された18点の“精鋭”が顔を揃え、再度、考案したレシピを自ら調理し、試食した7人の審査委員に作品内容を説明して覇を競いました。
その結果、石井さんの作品が全国グランプリ、全国準グランプリには、熊本県上益城郡山都町の赤星静香さん(47)の「米*米グラノーラ」と宮城県仙台市の佐藤貴彦さん(36)の「ゴボウとココアのチェロス」が選ばれました。
コンテストの意義を強調 島田理事長
表彰式でNPO法人国内産米粉促進ネットワークの島田圭一郎理事長は「今コンテストを行うことで、一般の人たちに米粉の良さを喚起させ、草の根的な広がりにつながっている。米粉需要が目に見えて増える環境にはないが、和食が世界に認められた今、日本の食文化を築き上げるオピニオンになって、がっばってほしい」と、コンテストの意義を強調しました。
参加作品の質の高さ讃える 農水省・那須慎吾生産局穀物課課長補佐
来賓を代表して、農水省生産局穀物課の那須慎吾課長補佐が審査講評を含めてあいさつしました。那須課長補佐は「米粉拡大に向けて、足かけ6年法律を整備して利用促進をはかっているが十分に効果を上げていない。米粉の製造コストが高い、魅力ある製品開発がなされていないなどの背景がある。本日の大会に進出した皆様のような興味、好奇心を持った人々のすそ野を広げていくことが重要だ。創意工夫がなされて素晴らしい作品が多く、何か月もかかって考えたレシピを少ない時間で審査するのは、大変だった。主催者には、各作品の情報発信をしっかりやってほしい」と、米粉拡大の必要性と参加作品の質の高さを讃えていました。
全国グランプリを獲得した石井さんは、受賞者あいさつで「地方予選の時からどなたがグランプリを取ってもおかしくない作品ばかりだったので、いただけるとは思ってもいなかった」と、控え目に喜びを語っていました。
なお、表彰作品(協賛団体会長・理事長賞)の一覧は下記の通りです(敬称略)。
審査講評では、各委員が一言ずつ感想を述べました。
「地元農産物を使った作品が多く見られた。地元を活性化する手段として、楽しく続けてほしい」(樋口直樹委員)、「食物アレルギー対応の作品では、アレルギーの子供たちは、こんな料理も食べられるのか、驚くのではないか」(長谷川実穂委員)、「ぜひ、ご自慢の料理を直売所などで売るよう働きかけ、米粉の消費拡大のきっかけづくりにしてほしい」(青山浩子委員)、「米粉をどのように料理したらよいのか、という発想がたくさんあった。レシピを活用してぜひ売ってみたい。皆さんもチャレンジしてほしい」(中田寿夫委員)、「大変おいしいものを提供してくれ、一口一口かみしめて食べた。ホテルとしても米粉の(メニュー化の)展開を考えている。皆さんに協力してもらって私たちと取り組んでほしい」(矢部喜美夫委員)。
「作品に差はない。来年度もチャレンジを」 小泉武夫審査委員長
審査講評の最後に小泉武夫審査委員長が、総合評価を述べました。小泉委員長は「主食部門は、米粉の特徴を生かした発想豊かな作品、主菜・副菜部門では、すぐにでも街中で売れるような作品、デザート部門では、全体にレベルの高い作品がそれぞれ多かった。昨年度の作品と比較させてもらったが、確実に進化している。粉と粒が食べられるのは、米とソバしかない。外国から米粉やダシの引き合いが多くなっている。今年は、ミラノ万博が開かれる。米の文化を見直させる良い機会となる。各賞が発表されたが、作品全体に差はない。ぜひ、来年度もまたチャレンジしてほしい。来年度こそグランプリ、と皆さんそろっていっぱい出品して下さい」と、部門ごとの作品の特徴に触れながら、継続した参加を呼び掛けました。
(敬称略)
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